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折り図考-その2 [折り紙]

通常の折り図は、1つのコマの中に「いま現在の状態=折り紙の形」と「これからの動き=折り線や矢印」は描かれているが、「その結果どうなるか」は描かれていない。「その結果どうなるか」は次のコマに描かれていて、実際に折り図を見ながら折るときは次のコマを見ながらでないとうまくいかない。そして、慣れていない人は、この「次のコマを見ながら折る」感覚がつかめないというケースがある。というところまでは前述の通り。

これが実際にどの程度のネックになっているのか、を検証したのかどうか私は知らないが、まぁ、ネックになっている可能性は十分にありそうである。既に誰かがどこかで検証した、ということにしておこう。いや、きっとした。ここまでは良いとしよう。


さて、ちょっと話が逸れるが、折り紙に慣れていない人が折り図を見て面食らうパターンとして、他にもう1つある。
これは単純、矢印や折り線がわらわらいっぱい描かれている図である。矢印だらけの図は、慣れている人でも面食らう。理解できるかどうかという以前に、免疫のない人にとっては見ただけでお手上げであろう。圧迫感を減らす意味でも、(特に入門者向けであれば)なるべく線は少なくした方がよいかもしれない。
これもここまでは良さそうである。


で、これらに関して学研さんがどういう手に打って出たか、である。

まず、折り線や矢印が描かれる「これからの動き」は、できることならこの際ざっくり省きたい。

では、そうなったとして、「いま現在の状態」「これからの動き」「その結果どうなるか」の3つの要素のうち、最も重要なものを1つ選ぶとしたらどれになるか。「これからの動き」はすでに概ね省いてしまった。また、「いま現在の状態」だけ描いても何の説明にも成らない。
いい加減何度もしつこく言うように、「次のコマ(=その結果どうなるか)を見ながら折る」感覚がつかめないため折り図を読めずに折れないとなると、最も重要なものは必然的に「その結果どうなるか」の部分である。

折り紙をやっている人であれば、このあたりでいい加減、「は?」もしくは「ホントかよ!」と突っ込みを入れずにはおれまい。
端的に言うと、以下のようなイメージになっているのである。

これがまた分かるには分かるのだが恐ろしく分かりにくいのである…。


タグ:考察
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