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折り図考 [折り紙]

前述した決定的な特徴とは何か。大きな売りであると同時に大問題な部分であるのだが、その話の前に、かなり回りくどいが、通常の折り図を一度見返しておく必要がある。


通常の折り図は、1つのコマに「折り紙の形」と「折り線や矢印」がまとめて描かれている。

「折り紙の形」というのは「いま現在の状態」であり、「折り線や矢印」は「これからの動き」を表している。
1つのコマだけを見た場合、いまの状態とこれからの動きが描かれているわけだが、「その結果どうなるか」というところが抜けている。

1つのコマだけを見ていると、「その結果どうなるか」、ようは「どのような形にすればよいのか」という将来の目標が見えないため、結局どのように折ったらよいのかが理解しにくい(もしくは理解できない)。

では、「その結果どうなるか」、「どのような形にすればよいのか」という将来の目標というのはどこに描かれているのか、というと、言うまでもなく次のコマに描かれている。

つまり、すらすら折り図を読んでいるとき(当の我々はほとんど意識していないが)およそ以下のような流れで認識している。

折り図を見てもなかなか読み方を理解できないという人にも、おそらくはいくつかのタイプがあるとは思う。が、上記のような流れで読む感覚がいまいちつかめないために折り図が読めない、という人も少なくはないだろう。

親切な折り紙本には、折り図の読み方のポイントとして「次の図を見ながら折る」とアドバイスされているが、それは以上のようなことである。この流れを過剰なまでにしつこく図示するとしたら、およそ以下のようなイメージだろうか。

さすがにここまでやると冗長にも程があるが、ざっくり言うと、この流れを圧縮したのが、通常の折り図となる。

通常の折り図の場合、1つのコマの中に「いまの形」と「これからの動き」が描かれており、次のコマの中に「その結果どうなるか」が描かれている。慣れない人にとって、ここを理解するのは1つのボトルネックになっているようである。

で、どうなるのか、という話である。


タグ:考察
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