インデューロ

インデューロの三脚
http://www.profoto.jp/induro/

そこここで話題に上ってきているアメリカブランドのカーボン三脚。ジッツォとマンフロットとベルボンとスリックが渾然一体となったような雰囲気がないでもない感じだが、比較的安価ということも相まって、注目はされているようである。今後の評価がどうなるか気になるわけだが…。

ためしに軽く検索してみると、ぽちぽちこれを取り上げているブログも見られるのだが、いずれもカタログスペックの繰り返し（かちょろっと毛が生えた程度）に過ぎない。ようはアフィリエイトなのだろうが、具体的な使用感や他製品との比較といったことがほとんど書かれておらず（おそらく実際に購入してもいないのだろう）、なんの参考にもならない。メーカー的には、名前を知られる機会が得られるだけでもとりあえずは十分なのかもしれない。が、実際に数万円から十万円近いクラスの三脚を買うような人にとって、検索してもほとんどカタログスペックしか出てこないような状況では、購入に踏み込む動機にはほとんどならなそうである。

実際に日本で売り出されるようになってまだ数ヶ月しかたっていないブランドだから、ある面では仕方ない。というか、こつこつと名前を売るところから始めなければならない、というのがあるのかもしれないが、宣伝するのも大変だよなぁ、なんて他人事のように感じた次第である。

そんなわけで、私も実際に手にしていないため、なんの参考にもならない記事にとどまっている次第である。

コメント 2

一ヶ月近く経つが、相変わらずカタログスペック以上の情報が皆無…というより、手にもしていないようであるにも関わらずべた褒めなブログも少なくなく、情報不足というよりむしろ何やら薄気味悪いくらいの印象を受けてしまうのが怖いところだが。

多くのブログに共通して「従来のものより全体で６０％強度が上回る」という記述があるが、この「従来のもの」というのが具体的に何を指しているのかはっきりしないところも、そこはかとなく不安感を煽っているような気がしないでもない。
GITZOが自社製品と他社製品でカーボン素材の強度を比較しているところを紹介したサイト（http://dc.watch.im press.co.jp/cda/acce ssories/2007/10/22/7 258.html）があるが、ここで他社製三脚として比較している三脚は、見たところinduroのもののようである（特にたわみを比較した写真を見る限りどうもそのように見えるし、中国製（アメリカブランドであってアメリカ製ではない）というところも繊維の走行も同様に見える）。

実際にinduroを手にしてみると、確かに物はしっかり作られているが、全体的な加工精度はGITZOが上手という印象がある。上述のGITZOの強度比較も額面通りに受け取ったとして、総合的に見てinduroは飛び抜けてコストパフォーマンスが高いというよりシビアに「価格相応」と見るのが妥当のような気もする。ヘビーユーザーにとっては「GITZOより安価」というより「ちょっと足せばGITZOが買える」というような認識を持つのかなぁ、という雰囲気。

各個人個人の求める性能と価格との落としどころのど真ん中にinduro製品があるのであれば、それを選択すればよい、というのが実際のところなんだろう。当たり前すぎるくらい当たり前の話だが。

ちなみにわたしは実際に一脚を購入した。一脚に関しては全くヘビーユースではないものの、個人的にあると何かと便利だよなぁ、と前々から思っていたこともあり、手にしたわけである（前述の「全体の加工精度はGITZOが上手という印象」というのも実際に使って感じたこと）。少なくとも日常的な用途で大きな不満の出るようなへなちょこではない。それ以上の比較はしていないので分からない。いずれ誰かヘビーユーザーの方がちゃんとしたレビューをしてくれるのを待つしかない。結局、GITZOであれmanfrottoであれスリックであれ（もちろんinduroであれ）、自分に最も合ったものを自分で探せ、という、ただそれだけのことのような気がする。
by t-usuda (2007-11-09 22:06) 

ふとインデューロでググってみると、（現時点で）このページがやたらと上位に表示されている。それもどうよ、という話なわけだが…。
by t-usuda (2007-11-16 20:18)