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コウライウグイス [生物]

岩手の細かい話題を十把一絡げ

学会開催中の岩手大学構内にて、なんとあろうことかコウライウグイスが出たらしい。私も会場でその話を聞き、出たらしい付近を歩いたのだが全く見つけることはできず。最終日にはSさんやKさん達と共に歩いたがやはり全く見つけることはできず。
学会大会のサイトにも

大会期間中、岩手大学植物園でコウライウグイスを目撃された方は、事務局までご一報ください。


とあるくらいである。
改めて「岩手 + コウライウグイス」で検索してみると、ある掲示板に目撃したらしい人のコメントが書かれていた。ははぁ、

おそらくコウライウグイスが盛んに鳴くのは9時前後までと思われ


・・・その時間に私はいなかった。残念である。
しかし、秋ヶ瀬では毎年のように声を聞いたといううわさがあるらしいことを聞いたり学会会場でニアミス(らしきことを)していたりすると、実はコウライウグイスってそんなに珍しい鳥じゃないんじゃないか(ただ目に付かないだけとか声が認識されていないだけとか)という気がしてくるから何ともアレである。

ゴジュウカラ

ちなみに、コウライウグイスは見られなかったものの、構内にゴジュウカラが結構いたのでしばし観察。というのも、Fさんの、ゴジュウカラの垂直面の移動はウォーキングではなくホッピングのような運動だという発表が気にかかっていたからである。本当か?と思いつつゴジュウカラの運動を観察していたのだが、…確かにホッピング(のような運動)だ。悔しいが確かにホッピング(のような運動)だ。なぜ今まで気づかなかったんだろう。

クジラ

岩手にて鯨と海の科学館。時間的、というか移動時間的に行くのは困難と判断し断念。一連のクジラの話題を思い出すだに口惜しい。


タグ:観察

翼をどう折るか [折り紙]

まつもとさんの折る翼は、下面から見たときに前肢のラインが明瞭に出ている。実際に鳥を見ていると、かなり明瞭に骨っぽさが出ている鳥(たとえばカワウ)もいればそうでない鳥もいる。前者のような鳥については前肢のラインを明瞭に折り(と言っても簡単ではないが)、そうでない鳥は、骨っぽさを抑えつつ骨っぽさを出す、という方向もまんざら悪くないのではないだろうか、というのが現時点での私のコンセプトである。

さて、前肢を明瞭に表現した翼というのはまつもとさんという前例がある(実際に折るのは難しいが)。では、骨っぽさを抑えつつも骨を意識した折り方というのはどうすればよいだろうか、というのが挑戦の1つとなる。いかに鳥の翼を考慮した折り方にするか、ということと、拡張性の高さも忘れるわけにはいかない。

上腕骨と橈骨尺骨のライン(赤い線)を折るのは今までも普通にやっていたが、従来は翼膜の部分は弛んだままにしていた。その部分(矢印の部分)を段折りにしてしまう、という、まぁただそれだけのことが、現在採用している折り方である。当然、ただ単に段折りしただけではすぐに広がってしまうので、うまいこと留まるような折りを施している。
従来は曲面だった翼膜部分が平面になっているということであり、肘の位置を頂点とした低い三角錐のような形状になっているということである。
前翼膜腱(青い線)は上腕骨近位端に発する長翼膜張筋(緑の線)によってテンションがかかった状態になっているので、翼膜の前縁はあまり弛ませすぎるのもよろしくないのではないか、というのが1つ。
そして、翼は単なる平面ではなく、肘がやや上に持ち上がった位置に来る(ので翼を横から見ると低いカマボコ状になる)。その三次元的な骨の位置関係をかなりはっきりコントロールできるようになるのではないか、というのが1つである(これらは例えば鳥のX線解剖アトラスがわかりやすい)。

もっとも、直線的すぎるのではないか、という面もあるので、もしかしたらまた改変することになるかもしれない。

いずれにしても、こういう折り方を採用する以上、それぞれの骨の長さや翼の盛り上がり具合、翼膜の幅などを押さえなければならないため、またハードルを上げているとも言える。


タグ:試作

オナガ改修 [折り紙]

改修、というか、改修中。

諸々の事情もあって、ここのところ専ら哺乳類系の簡易版を開発している。しばらく放置状態の鳥も少しずつ手を入れていこうというわけで、オナガの改修をぼちぼちはじめているところ。

紙が悪いうえ写真も悪く、いっそう旧版との違いが見えないが、実際、パッと見た感じに大きな変更はない。
最大の変更は、コノハズクを折ったときに採用した翼の折り方を取り入れることに伴うものである。

まつもとさんの折る翼は、下面から見たときに前肢のラインが明瞭に出た、非常に優れたデザインになっている。これをそのまま真似るのではあまり意味がないし、私なりのやり方を模索した結果の1つが、コノハズクの翼の折り方である。折り方そのものは非常に簡単なのだが、これに辿り着くのはけっこうな時間がかかってしまった。詳細はまた後日。

喉のラインも改善したかったのだが(盛岡に移動する途中の新幹線の中でアイディアは浮かんだのだが、結局それを取り入れることは構造上難しかった)、今回は見送り。


オナガ回収 [生物]

学会から帰ってきて、自宅の草刈りをしていたとき、ふとオナガの羽根が目に止まった。オナガは自宅の庭木で繁殖しているくらいなので、うちでこの羽根を見ること自体はまったく珍しくも何ともない。さほど気にせず草を刈っていくと、二枚三枚とオナガの羽根が出てくる。これはもしやと思い注意してみると、オナガの白骨死体が落ちていた。

何がショックって、今の今までオナガが落ちていたことに気づかなかったのが最大のショックである。早くに気づいていたら、もっと新鮮な状態で標本にできたのに…。
自宅では今までスズメとヒヨドリの死体を拾っている。オナガとムクドリと、冬にはツグミもいっぱいいるため、いつか拾う機会がありそうだと思っていたこともあったぶん、いよいよ残念で仕方ない。

とはいえ折角あるのだから回収回収。空いていたバットを引っぱり出してきて、残っている骨と羽を集めた。…これしか残っていない…。ともかくざっとクリーニングして資料として保存しよう。にしても残念。

毎年毎年繁殖していても全体の個体数がどかんと増えることはないということは、ほぼ産まれた分の個体数と同じくらいの個体数がどこかで死んでいるわけで、徹底して集めればたぶんそうとうな個体数の標本が手にはいるはずなのだけれど、実際はこのオナガのように気づかれないところで土になっているということなはずである。土に帰るというのは別に比喩的な話ではなく、捕食者によって骨もろともばりばり食われたりちぎられたり、物理的な圧力や、雨のため(酸性雨)にどんどん無くなってゆく。骨とはいえ気づくのが遅いとこのようになってしまう。


久慈琥珀博物館 [生物]

岩手をあれこれ彷徨いつつ盛岡から久慈に向かった。地図上ではそれほどには感じないが、遠い。非常に遠い。どう調べても電車ではかなりの時間的金銭的コストがかかるようだったため、バスで向かう。それでもそれなにに時間はかかるため、夕方に久慈に向かい一泊、その後博物館に向かうという流れに。

予め博物館に連絡を入れておくと、最寄りのバス停から車で迎えてくれるのがありがたい。バスの本数は限られているので要注意である。

さて、今回の最大の目的は、琥珀に関する資料の入手と、後羽が包有された琥珀化石の見学である。
後羽が包有されたコハクが常設展示されているのか分からないが、少なくとも今回は見られた。もしかしたら、特別企画展「太古の琥珀の森・恐竜展」が開催されていたためにその一環として展示されていたのかもしれないので一応チェックしておいたほうがよいかもしれない。
肝心の化石だが、非常に小さい。拡大鏡を通して見ても小さい。もともと宝飾品として加工されるのが前提となって詳細なチェックをされていたがゆえに見つかった…なんていうような感じなのかな、と(勝手に)想像してみた。
現在はまだ詳細な研究は成されていないようだが、海外では、コハクに包有された羽毛の微細構造からそれがキツツキ科と同定された例もあるくらいなので(Roxie et al., 1994)、今後どうなるか楽しみである。もっとも、久慈の羽毛化石は約8500万年前のものであるため、現生鳥類との単純な比較は困難かもしれないが。
この標本のポイントは、これが後羽だという点にある。この時代に後羽が見つかった、ということは…これをどう解釈するかはなかなか難しい。かな?という印象がないでもない。

なお、近辺ではカメ類化石もけっこう出ているようである。比較のためにカミツキガメ(だったかな?)の交連骨格も展示されていたり(舌骨ってこうなってるんだ…まだカメは知らないことばかり)アノマロケリス(レプリカ)もあったり、周辺の展示もかなりおいしい。写真撮影が禁止されていたのが残念だが、標本の保護という観点であれば、これは致し方ない。

ちなみに、おみやげコーナーではもちろん膨大なコハクが取りそろえられている。虫入りコハクも無論扱われていた。ただし久慈産の虫入りは一切非売品であるらしく、海外産に限られていた。これもまぁ致し方ない。ただ1つにしてもっとも残念だったのが、安価な虫入りコハク標本にはラベルがなかったという点である。数万円クラスの虫入りコハク(つまり私にとっては予算オーバーな代物)にはしっかりとしたラベル、いや、ラベルというかもう鑑定書のようなもの?がついているのだが、数千円から一万円程度の虫入りコハク(つまり買う気満々で物色していたもの)にはラベルがない。店員さんの話によると、どこそこ産とどこそこ産のコハクのどちらか(つまり混ざっているということなんだろうと思う)という話で、残念ながら標本としての価値はない。泣く泣く引き下がるしかなかった。おそらくはもともと宝飾のため多量のコハクを一絡げに加工しているとかそんな感じでラベルの付けようがないとかそんな感じなのかなぁ、と(勝手に)想像してみた。包有物の同定はなくてもかまわないから、お願いだからせめて産地と時代はつけて欲しい。結局虫入りは買わず、ラベル付きの久慈産とバルト産のコハク原石標本を購入。これはこれで満足。


久慈琥珀博物館
http://www.kuji.co.jp/museum/index.html

Roxie, C.L., Douglas, W. D. and Francis, M. H., Feather in Amber is Earliest New World Fossil of Picidae, Wilson Bulletin 106(1), 18-25 (1994)


岩手県立博物館のテーマ展 岩手の鳥っこ [生物]

箕輪さんのブログkumagerasuさんのブログでも言及されている岩手県立博物館のテーマ展岩手の鳥っこだが、本剥製のクオリティもやたらと高く(学芸員さんの話によると、剥製のいくつかは受賞歴があるそうな)異様なほどに見応えのある展示だった。カタシロワシはあるはカラフトワシはあるはサンカノゴイはあるは、クマゲラの交連骨格標本に悶えたりヤツガシラの冠羽を上から見て萌えたりとそれはそれは大変だった(たまたまOさんと遭遇したためなおさらなおさらディープだったのは前述の通り)。

またシラオネッタイチョウの脚の色がねぇ。知りませんでした。こんな配色パターンだったとは。というのも箕輪さんの話があったから注視していたのだけれど、そのあたりの詳細はしばし沈黙。

こぉ、よく知らないまま折り紙で迂闊にインサイドアウトして脚の色を出したりすると非常に不味いな、というのも感じた(と、無理矢理折り紙の話に曲げてみる)。なんであのような配色なのか、というのも興味深いし、並べて展示されていたハワイシロハラミズナギドリの脚も同様な配色だったのも非常に興味深いが、脚のあんなに中途半端なところから色が変わるというのは、図鑑の写真をちょっと見たたけではちょっと分からない。無意識のうちに脚全体を黒くしてしまいそうだが…。
しかしこの色は何なんだろう。異なる種でも同じような配色パターンをしているからには何かしら意味があるはずだが、やはり実物を観察しないことにはヒントは得られなそうである。

ちなみにこの博物館、ペラゴルニス科鳥類の標本(上腕骨のレプリカではあるが)があったりと、侮れない。


左右非対称な動物 [生物]

では、他に捻れた頭蓋をもつ動物はいないだろうか、と、なんとなく思い巡らせてみた。咄嗟には思い浮かばなかったのだが、それは話の発端がイッカクだったため、「捻れ」という発想が頭にあったからかもしれない。左右非対称という意味では典型的な動物がいる。それは言うまでもなくフクロウ類。

さて、ここから先は(少なくとも現段階は)非科学的な妄想である。

クジラ類とフクロウ類で何か共通点はあるだろうか。
咄嗟に思いつくのが、音響定位をする、という点。
しかし音響定位はコウモリもやる。コウモリの頭蓋は左右非対称だろうか。
細部まで観察したことがないので分からないが、特に非対称であるような話は聞いたことがない。検証していないのでコウモリは保留扱いだが、左右対称っぽい気もする。
かなり無茶な展開だが、仮にコウモリの頭蓋が本当に左右対称だったとして、クジラ類とフクロウ類に共通してコウモリ類とは異なる点が何かあるだろうか、と次に思い巡らせてみた。
なかなか難しいが、コウモリにあってクジラにもフクロウにも無いものが思い浮かばないでもない。それは何かというと、耳介の存在。

水中を泳ぐ以上、クジラ類は耳介を発達させることができないと考えるのにはそれほどの飛躍はないだろう。また、鳥類はもともと耳介がない。
耳介がないということと音響定位を単純に両立させることは果たしてできることなのかなぁ、というぼんやりとした疑問と、頭蓋を左右非対称にすることで、何かそのへんをどうこうするようなあれこれはないのかなぁ、というあたりがどうも気になったのである(なお、一般によく言われるフクロウが顔盤で音を集めるとか左右の耳の位置のずれで獲物の位置を正確に捉えるという話は限りなく眉唾だと個人的には考えている)。

もっとも、話の発端であるイッカクの件が至近要因の話だったのに対して、この非科学的な妄想は究極要因的な話へとスライドしているため、前後で話が微妙に噛み合っていないと突っ込まれれば全くその通りなのだが…。

で、実際のところどうなんだろう。


イッカクの捻れ [生物]

イッカクの牙は、基本的には左の歯が左巻きに捻れながら伸びたものである。希に左右の歯が共に伸びて“ニカク”になる奇形があるが、この場合左右とも左巻きに捻れる。

左の歯だけが伸びる正常なイッカクはつまり左右非対称なわけだが、一見して左右対称になった異常なイッカクも、歯の捻れる方向は左右非対称になる。なぜ、歯の伸びが左右対称になった“ニカク”の右の歯の巻く方向は、左右対象な右巻きの捻れにならないのだろうか。

形を読む―生物の形態をめぐって

形を読む―生物の形態をめぐって

  • 作者: 養老 孟司
  • 出版社/メーカー: 培風館
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 単行本

これに対して、養老孟司の「形を読む」には力学的な説明を与えた説が紹介されている。体をくねらせて泳ぐ際に、体軸を中心に生じる回転モーメントの反作用として歯の付け根に捻れる力が働くため、牙は決まった方向に捻れながら伸びてゆくというのが、その大凡の話である。

養老孟司は、この説がどの程度妥当かは分からないものの

トムソンの説明は、左右の牙で、ラセンが同じ方向に巻く理由を説明する。しかし、もっと一般的に、マッコウのようなクジラ類にもみられる、頭部の非対称性の起源を示唆する。

ことから、この力学的な説明はかなり有力な説なのではないかと述べている。

毎度のように原著にあたっていないので、毎度のように下手なことは言えないのだが、個人的には何かいまいちピンとこなかった(はっきり言えば眉唾に感じた)。
じゃあなぜ競泳選手の体は捻れていないのか、というのはさておき、前々回に話題を出したSchizodelphisの頭蓋を見て、改めて引っかかりを感じた。細部までは見えないためかなり荒っぽい印象だが、少なくともパッと見たところこれといった非対称性は見えない。吻が長いにもかかわらず、なぜイッカクのような非対称性が(少なくとも派手には)生じないのだろう。無論、吻そのものが捻れていたら餌を食えなくなってしまうだろうが、例えば、吻の付け根に捻れに抗するような構造が生じるというようなことはないのだろうか(もちろん、骨内部に捻れに抗する骨稜が云々ということがあるのかもしれないが)。
さらに、前回に話題を出したオガワコマッコウの頭蓋を見て、いよいよ引っかかりが強くなった。頭蓋全体がかなり寸詰まりで、イッカクのような突起もないにもかかわらず、かなり強い捻れがある。原著を読んでいないうえにちゃんと検証もしていないのでこのあたりからかなり危険な話になってくるが、直感的には、これは回転モーメント云々という話とは別の説明が必要なのではないか、という雰囲気がそこはかとなく漂ってくる。


<2010年にいまさら追記> 知恵袋系のサイトでイッカクの牙についてこのページがリンクされているらしい。個人ブログを出典にする感覚はおよそ理解できない(情報の妥当性について何の保証もない-しかも「基本的に非科学」と明記しているにも関わらず)し、そんな程度のことは「調べる」とは言わない。何かを分かったような気分になって満足感を得たいのか?よく分からないけれど。

オガワコマッコウ頭蓋 [生物]

岩手県立博物館にはかなり面白い標本が展示されていて、クジラ類の頭蓋が並んでいるのも見逃せない。オウギハクジラも良いが、恥ずかしながらオガワコマッコウも初めて見たかもしれない。そして、とにかくこのオガワコマッコウが驚異的なのである。

毎度のように立体視に仕上げた写真は、オガワコマッコウの頭蓋を正面から見たものである。今一度強調するが、正面から見たものである。やや遠い位置に展示されていて間近で観察できなかったのが残念だが、手前が吻で、歯がわずかに見えているのがわかる。正中線を辿って脳頭蓋へ視線を移すと…左右へ強くのたくっているのが分かる。孔の非対称性もすさまじい。

クジラ類の頭蓋は左右非対称になっているものがあるのは知識としては知ってはいたが、現物をこう見てみると、さすがに「なんじゃこりゃ」という感じである。


海棲哺乳類頭骨データベース(オガワコマッコウを含む多くのクジラ類の頭蓋画像が見られる)
http://svrsh2.kahaku.go.jp/skull/


_Schizodelphis_ [生物]

毎度のように学会会期中、会期後にあちこち行ったわけだが、まずは岩手県立博物館。偶然と言うべきか必然と言うべきかOさんと遭遇。相当にディープな会話をしつつ見学をした。

個々の話題は追々するとして、帰り際、各種ガイドブックを購入するかどうかかなり迷っていたのだがSchizodelphisの頭蓋の写真を発見して即購入。吻が異様に長いイルカである。

もちろん単純に形が面白いというのも大きいし、一体どんな食性だったのだろうという生態的な興味も非常に大きい。が、今回わたしがより強い興味を惹かれたのはまた別の観点からだった。

一体全体どういう点に強い興味を持ったのかはややややこしい話になるため次回以降に。


岩手県立博物館. 化石に見る自然史 第40回企画展図録 (1995)

日本語で検索するときにはカタカナ表記が厄介。私だったら「スキゾデルピス」もしくは緩めに「スキゾデルフィス」とするところだが、上記ガイドブックには「スカイゾデルフィス」、茨城県自然博物館(下記)では「シゾディルフィス」と表記が揺れる。表記上の些細な違いのようだが、学名で検索しない限り、目指す情報には辿り着かないこともある。逆に言うと、学名を付さずに下手にカタカナ表記だけで文章を書いていると、検索されずにスルーされる可能性も低くないということでもある。面倒だが。

Schizodelphis sp.
http://ns.nat.pref.ibaraki.jp/IBA_SELECT/owa/IGUIDE_KASEKI.ig_detail?kcode=INM&bcode=4&seqno=000470&mediano=00001255&wamei=&eimei=&saisyuti=&jidai=&bunrui=&soujun=&or_and=10&startno=101&nopict=0&srch=on

なかなかこれといった資料が見あたらない。他に近縁種をいくつか。

Pomatodelphis
http://www.thenaturalcanvas.com/Mammals/pages/5209.html

Eoplatanista gresalensis
http://www.musei.unipd.it/geologia/approfondimenti/cetacei.html


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